健康の三本柱である「食事」「運動」「休養」。この3つを中心に「天下三分の計」ならぬ「健康三分の計」により健康づくりを推進しようというのがこの「健康三国志」です。関羽、張飛、劉備と共に、健康づくりに取り組んでいきましょう。

急いては事を仕損じる

急いては心も疲れきる

疲労やストレスが積み重なると、メンタルヘルス不調など心が弱ったり、心の病気になりやすくなります。それだけでなく、体の免疫力が低下したり、血圧も高くなるなど、生活習慣病の進行も早まります。ストレスに早く気づき、“早く寝る”などセルフケアに努めましょう。

劉備

【劉備】
重大な決断を急ぎすぎては失敗するんじゃ。急ぐばかりでゆとりのない毎日では、心と体の疲労もたまり、適切な判断ができなくなるからな。
ワシも一時期、身の不遇を嘆いたが、50歳を超えて転機を迎えた。目先の些事にとらわれず、広い視野をもとうじゃないか。そして心身の疲れを感じたら、うまく息抜きするのが秘訣じゃ。

こんな人は要注意

心の疲れ イライラすることが多い 眠れない。または必要以上に眠る。 感情の起伏がはげしい 何にも感動しない 自分だけ一方的に話す 体の疲れ 肩や腰が痛い。動悸がする 朝スッキリおきられない 食欲がわかない。食べても味がわからない 仕事の量の割りに疲労が残る 電車1本遅らせても座りたい

ストレスと上手につきあう

「ストレスは人生のスパイス」ともいわれるように、適度であればいい刺激になります。しかし、過剰に受け続けると、心身のバランスを崩しかねません。自分にあった方法でストレスをコントロールしたり、解消する方法を身につけましょう。
ストレスによる心身の不調に気づいたら、睡眠時間を十分に確保するなど、リフレッシュして心身にパワーを取り戻すことが重要です。

ストレスをためたないために 完璧主義は捨てる。 悩みは家族や友人などに打ち明ける。 仕事はできるだけマイペースで進める。 がまんをしすぎない。 コミュニケーションを大切に。

一人でため込みすぎるのは危険

気分が重く沈んだり、心のエネルギーがなくなった状態は“うつ”であるおそれがあります。うつは誰にでもおこることですが、そのために働く意欲がなくなるなど、生活に支障をきたす状態が2週間以上続くようですと、心の病気である「うつ病」が疑われます。
心の疲れを感じたときは、一人で抱え込まず、早めに誰かに相談しましょう。支援を受けられたり、自分を客観的に見直す機会にもなります。たまった思いを吐き出すだけでも効果があるかもしれません。

うつ病の症状

次のような症状があり、生活に支障をきたす状態が2週間以上続くようでしたら、一度、メンタルクリニックなど心の病気の専門家に相談しましょう。

感情面

抑うつ気分、絶望感、自責感、イライラ感、希死念慮(自殺願望)

意欲面

やる気が出ない、集中力・行動力・決断力の低下、記憶力の低下、興味・関心がなくなる

体の不調

不眠、全身の倦怠感、頭痛、耳鳴り、めまい、吐き気、味覚異常、食欲不振、腹痛、便秘・下痢、性欲減退

ストレスチェックをセルフケアに活かす

厚生労働省の平成29年「労働安全衛生調査」によれば、現在の仕事や職業生活に強いストレスとなっていると感じている事柄があるとした人は男女とも約6割にのぼり、内容の1位は「仕事の量・質」で、男女とも約6割が挙げています。
しかしながら、仕事の質や量を自分で自由にコントロールできる状況にある人はそう多くないのが現状でしょう。

そこで活用したいのが、平成27年からスタートした「ストレスチェック制度」です。ストレスチェック制度は、体の異常の早期発見を目的とした健康診断とは異なり、異常の早期発見ではなく、自分のストレス状況を知ることで、心の健康状態を守り、心の病気などを未然に防ぐことを目的としています。

ストレスチェックの結果から、主に①仕事でストレス要因となっているのはどんなことか、②現在の心身の状態はどうか、③ストレスを緩和する周囲の支援は受けられているか、の3つを知ることができます。①と②から自分はどんなことにストレスを感じやすいのか、現在自分がストレス状態にあるのかどうかを確認したり、③から職場のコミュニケーションを見直してみる、などに活かすことができます。
すでにストレス状態にある場合は、ストレス解消や面談などの支援を検討するなど、年に1回のストレスチェックを上手に活用して、心の健康づくりに活かしてください。