健康の三本柱である「食事」「運動」「休養」。この3つを中心に「天下三分の計」ならぬ「健康三分の計」により健康づくりを推進しようというのがこの「健康三国志」です。関羽、張飛、劉備と共に、健康づくりに取り組んでいきましょう。

兵は神速を尊ぶ

運動は継続を尊ぶ

運動不足は、肥満や生活習慣病をまねきます。また、日本における感染症以外の死亡原因を調べた研究では、「喫煙」「高血圧」に続いて「運動不足」が3位となっています。まずは日常生活で意識的に体を動かすことからはじめましょう。

関羽

【関羽】
戦いは迅速に動くことが大切じゃ。そして運動は、何より続けることが大切なのじゃ。人の体力は年をとればとるほど低下する。しかし運動習慣があれば、体力低下のスピードを抑えられる。運動で体の抵抗力が高まれば、病気やけがを予防でき、気力も充実する。もちろん、肥満を防ぐ効果も大きいんじゃ。

こんな人は要注意

定期的に運動していない 休日は家でゴロゴロしていることが多い 電車やバスではできる限り座りたい 姿勢が悪い。もしくは悪くなった 寝つきが悪い 歩ける距離でも乗り物を利用する 体が硬い(柔軟性がない) 慢性的な肩こり、腰痛、足のだるさがある 最近、疲れがたまっているように感じる

運動の健康効果

運動の健康効果

内臓脂肪は運動で減らす

内臓脂肪は、たまりやすい一方、運動することで減らしやすいのも特徴です。とくに体内に酸素を取り込む「有酸素運動」は、心肺機能を高めるとともに、効率よくエネルギーを消費し、内臓脂肪を減らすのに効果的です。

有酸素運動の例:
ウオーキングやジョギング、水泳、エアロビクスなど

1cm = 1kg = 7,000kcal 腹囲1cmは、約1kgの内臓脂肪、約7,000kcalのエネルギー量に相当します。つまり、腹囲を1cm減らしたい場合は、約7,000kcalを消費すればよいのです。

運動不足による損失はどのくらいか

運動不足は、肥満や生活習慣病を招くなど健康面でのリスクがあるだけでなく、経済的な損失をもたらします。2016年、医学雑誌「ランセット」において、運動不足がもたらす2013年の世界の経済損失が、約675億ドル(約7兆円)におよぶという調査結果が発表されました。

なぜ、運動不足が経済損失につながるのでしょうか。
運動不足はさまざまな病気を招きますが、病気になれば当然医療費がかかります。運動不足が原因の病気の医療費は世界で約5.6兆円、さらに、病気による生産性の損失額が約1.4兆円と換算されています。また、この数字は運動不足が起因となる病気のうち5つを選んで調査したものであり、実際には、これ以上に損失が大きい可能性が高いということです。

運動不足が健康や経済(医療費)に密接に関係しているということについては、今世界的に研究が進んでいます。WHO(世界保健機関)は、「身体活動不足(体を動かさないこと)」を死因の危険因子(リスク)として、「高血圧」「喫煙」「高血糖」に次ぐ第4位に挙げています(2007年)。
このように、運動不足は社会的にも個々人にもさまざまな損失をもたらします。まずは1日10分でよいので、できる範囲で体を動かすことを継続していきましょう。